アンモナイトを描こう(第3回)

殻口のサイズを周期的に変化させることで、肋やくびれを表現する

 前回は、平滑型アンモナイトについてサンプルを示しましたが、やはり皆さんが感じているのは もっとカッコいいアンモを描きたいということでしょう。前回の最後にネオフィロセラス風のサンプル を示しましたが、その中で単純な細肋を描いています。これをもう少し拡張してやると、結構楽しい アンモナイトを描くことができます。

一つ目のサンプルは、メソプゾシア風アンモナイトです。殻口を周期的に小さめに描画することで「くびれ(コンストリクション)」を表現し、肋の部分は 大きめに描画することで表現しています。
メソプゾシア風 大きな画像  プログラムソース

ちょっと肋が多いかな? でもこんなヤツもいたような・・・

次のサンプルはアナゴードリセラス風アンモナイトです。成長すると次第に立派な主肋が現れます。 また、螺巻のへそ側では肋が目立たないように工夫しています。
アナゴードリセラス風 大きな画像  プログラムソース

個人的には大好きなアンモです。格好いいですね。


疣や棘のあるアンモナイトに挑戦

 さて、次の課題である「棘」のあるアンモナイトに挑戦します。上のサンプルを基本として、その上に「棘」を付加する ことで表現します。装飾型アンモナイトの大きな疣や棘はなかなか大変ですので、ささやかな棘で我慢してください。

下のサンプルはユーパキディスカス風に仕上げました。螺巻のへそ寄りに棘があります。棘は円錐を2つ組み合わせて 尖った感じを出しています。また、棘のある肋の間に間肋を挿入しました。間肋は別個に殻口を定義し、重ね合わせて います。
ユーパキディスカス風 大きな画像  プログラムソース

ちょっと太り過ぎ?・・・・


キールのあるアンモナイトに挑戦

 さて、次は腹に「キール」のあるアンモナイトに挑戦です。キールを描くこと自体は棘を描くより簡単ですが、ここでは ダメシテス風アンモナイトを作成しました。ダメシテスの場合、一番問題となるのが、巻きの腹側がうんと前方に突き出していることです。 これを表現するのに「ベジェ曲線」のパラメータを調整するのが大変でした。しかし、その結果、かってにキールができてしまいました。 なんか面白いですね。また、条線が目立たないようにランダムに間引いています。
ダメシテス風 大きな画像  プログラムソース

面白い形をしていますね。

次回はいよいよ最終回。異常巻きアンモナイトに挑戦します。立体的に巻くアンモナイトは格好いいですが、なかなか大変です。

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